関西ワークショップ(4月25日)のご報告

 4月25日、同志社大学(京都)にて“朝鮮学校の「高校無償化」問題を考える関西ワークショップ”を開催しました。午後2時に開会し、参加者は約100名。前半は河かおるさんの司会で、以下のような報告がありました。

  • 趣旨説明(水野直樹)
  • 高校無償措置と大学入学資格―民族教育権保障に向けての論点整理―(駒込武)
  • 民族教育抑圧の歴史と今後の課題(水野直樹)
  • 高校無償化「朝鮮学校除外問題」・橋下知事による補助金廃止圧力(高龍秀)

 後半の討論では水野直樹さんが司会を担当し、まず各大学の入学資格について、多くの大学では朝鮮高級学校を高校に準ずる教育施設として入学資格を認めているものの、国立大学では学生の「個別審査」という形式にこだわっている事例などが報告されました。次に京都朝鮮中高級学校の先生が、「高校無償化」を求める署名活動の際に遭遇した排外主義的な風潮や、学生の進路状況などについてお話し下さり、また布袋敏博さんが東京での呼びかけ人と国会議員秘書との会談の様子を報告されました。そしてフロアからは、日本社会の中で朝鮮問題が無知や無関心による差別ではなく、悪意のある人権侵害のレベルに至っていること、地方自治体からの朝鮮学校への補助金については自治体によって対応が分かれているので、地域ごとの事情に応じた働きかけが重要であること、などの意見が出されました。
 最後に司会から、参加者がそれぞれの立場でこのワークショップの問題提起を受けとめ、行動して欲しいとの要請があり、午後5時40分に閉会しました。

 なお、当日配布資料は下記からダウンロードできます。
kansai20100425.pdf 直